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二回試験(その2)

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昨日は,「二回試験」と「司法試験」との違いについて書きました。
今日は,簡単に試験の中身の紹介をしようと思います。
私が受けていた頃の話なので現在と少し違っていたらごめんなさい。

二回試験は,合格すればプロになりますので司法試験とは全く違います。
科目も,民事裁判,刑事裁判,民事弁護,刑事弁護そして検察の5科目となっています。
それぞれ裁判官の立場,弁護士の立場,検察官の立場でそれぞれ答案を作成します。

試験時間は,昼休み1時間を含む7時間30分です。
1日1科目なので,5日×7.5時間の試験です。

かなりの量の資料を読んで答案を書くので,時間は足りないくらいです。
7時間半の時間が,あっという間に過ぎていきます。
手書きで書きまくっているので,腱鞘炎になってしまうことを避けるため,私は万年筆を使っていました。
そういう人は少なくありません。

しかし,この試験のやっかいなところは,変わった答案提出方法にあります。
大量の枚数の答案(1枚の大きさは忘れましたが,確か大学ノートよりは大きいサイズの紙でした。
それで40枚から人によっては70枚近く書き上げます。)を,
試験時間終了までに,渡されたヒモでとじないといけないのです。

時間内にとじられないと不合格というおそろしい結果が待っています。
ちなみに,1科目でも不合格なら全科目不合格となり,次回の二回試験に受かるまで資格はもらえません。

一応,答案用紙にはパンチ穴が予め空いています。
そこに通すヒモは靴ひもよりやや細いようなもので,通しやすいように先端がロウで固められています。

しかし,何十枚ともなると・・・答案の穴がそろいません。
その状態で終了直前になると,焦りで余計手が震えたりして,さらに綴るのが大変になってしまうのです。
とじる時間も入れて余裕をもって答案を書かなきゃいけないんでしょうが,
7時間半があっという間に感じるくらい集中しているので,結構時間でポカすることもあるのです。

実は,私も,本番で集中していたら時間ぎりぎりになってしまったことがありました。
何枚もの答案用紙をそろえて穴にヒモを通そうとしても,穴がそろわずにヒモが入りません。
何回もチャレンジしていると,とうとうロウで固めたヒモの先がぐにゃぐにゃになってしまったのです・・・絶望の瞬間でした。
確か,終了1分程度だったと覚えています。
冷や汗が出て,7時間半ちかく書きまくっていたことと焦りで,手も震えてうまく使えずに,時間だけ過ぎていく恐怖・・・

そんな時,なぜか突然ひらめきました!
(あっ!ボールペンの芯使えるじゃん!!)

とっさに,予備に持っていたボールペンの芯を取りだし,穴を揃えることができました。
ついでに,柔らかくなったヒモの先も,ボールペンの芯に引っかけて穴に通すことができました。
あのとき,ボールペンの芯に気がつかなければ,私の弁護士人生も変わっていたかも知れません(笑)。

なので,今,二回試験を受けている後輩諸君に,昨日のタイトルの言葉を贈りたいと思いました。
答案のパンチ穴をそろえたければ,ボールペンの芯がある
あきらめずにがんばって下さい!

それでは,また。

 

 

※東松山市の方はもちろん,比企郡の方々
滑川町,小川町,嵐山町,吉見町,川島町,ときがわ町,鳩山町の方々も,どうぞお気軽にご相談下さい※

2013年11月20日

笠原徳之